COLUMBIA

英コロンビアは1897年にアメリカの「コロンビア・グラフォフォン」の支店として設立された。1931年にEMIとして英グラモフォンと合併するが、その後もしばらくコロンビアレーベルのレコードがリリースされる。
モノラルの33CX、ステレオのSAXを中心として多くの重要なアーティストの録音を残している。
カラヤン、クレンペラー、ジュリーニ、セルといった大物指揮者や、マルツィ、レビン、ギーゼキング、アラウ等の中古レコード市場では重要な演奏家を備えている。特にSAXのブルーシルバーレーベルの高品質なサウンドは常にコレクターの人気を集めている。


ブルーシルバー 33CX 1165 -
クレツキ指揮フィルハーモニア管、ヨハンナ・マルツィ
ブラームスバイオリン協奏曲

モノラルの初版レーベル。
濃い青色地に金文字がベースとなっており、中央に大きくCOLUMBIAの文字が描かれ、上部にトレードマークの音符がある。
33CXの1001から1949までの初版に使われている。コロンビアのモノラルレーベルの代表的なレーベル。
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セミサークル 33CX 1691 -
マルケビッチ指揮フィルハーモニア管、「ロメオとジュリエット」

モノラルの第2版レーベル。 赤地に黒文字でレコード詳細が記されている。
上半円に音符マークが大きく描かれ、その上に白字でCOLUMBIAの文字がある。 ブルーゴールドの第2版として主に利用されいたが、33CXの5000番台の初版としても使われている。
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ブルーシルバー SAX 2344 -
ススキンド指揮フィルハーモニア管、マルクジンスキー、ショパンピアノ協奏曲第2番

ステレオのオリジナルレーベル。
華やかで重厚なレーベルデザインは中古レコードコレクターの人気を集めており、 ほとんどのブルーシルバーレーベルは高価で取引されている。
SAX2307(コーガン ブラームスバイオリン協奏曲)、SAX2263(シュタルケル ドボルザークチェロ協奏曲)等一万円を超える物が多いようだ。
クレンペラー指揮のものが多いのも特徴的。 薄い水色(ターコイズブルー)に銀の網掛けがベースとなり、黒色でレコード詳細が記述されている。
中央上部に音符のマーク、その下にCOLUMBIAの文字、中央に「stereo phonic」と描かれている。
SAX2252から2539まで(除2526、2532)のオリジナルレーベルとして利用されている。
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ブルーシルバー SAX 2387 -
カラヤン指揮フィルハーモニア管、ロッシーニ序曲集

ステレオの第2版レーベル。
SAXレーベルの最後の方では初版として使われている。
他のレーベルとは異なり、このセミサークルレーベルでも上記ブルーシルバー盤と同様取引価格がそれほど下がらないのが大きな特徴で、 SAXシリーズの人気の高さを示している。
SAX2579(モリーニ、ミルシュタイン バッハ2つのバイオリン協奏曲)、SAX5275(ミルシュタイン プロコフィエフバイオリン協奏曲)等がある。
また、33CXの第2版のセミサークルレーベルとほとんど見分けがつかない。
中央上部に音符のマーク、その下にCOLUMBIAの文字、中央に「stereo phonic」と描かれている。
ブルーシルバーの第2版、SAX2540以降、SAX5000番台の初版として利用されている。
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音符マーク SAX 2275 -
カラヤン指揮フィルハーモニア管、「新世界」交響曲

ステレオの第3版レーベル。
赤地の真ん中に箱に入った音符マークが描かれている。
ブルーシルバーの第3版として主に使用された。
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